設計とは、使用される環境をイメージし、期待する機能を発揮するためには
どのような要件を満たせば良いのか?を考え計算し、環境を模擬した試験を
行い性能を確認することである。
設計対象が大規模になればなるほど専門分野をセクションで分け
統合する手法が最も効率が良いと言われている。
人工衛星の場合は、衛星システム設計(system design)と呼ばれる考え方で設計される
のが一般的である。
衛星設計入門(p.39)によれば、人工衛星はミッション(mission)とバス(bus)とから構成され
それぞれがひとまとまりの機能を持つサブシステム(subsystem)、さらに各サブシステムを
構成する機器(コンポーネント:component)に細分化される。
ミッションは衛星の果たす目的(地球を撮影する等)を直接果たすサブシステムから構成される。
バスはミッションが機能するためのサポートをするサブシステムから構成される。
以下にバス部サブシステムの構成例を示す。
・構体系:機械的強度に関わる分野
・熱制御系:温度に関わる分野
・電源系:電力を供給する分野
・通信系:通信に関わる分野
・データ処理系:データのやり取りに関わる分野
・姿勢・軌道制御系:姿勢に関わる分野
・ロボット系:ロボットに関わる分野