登録日/内容/備考
2011.06.17/新規作成/無し
衛星本体の有機材料の表面に吸着したガスの放出や材料自体の蒸発により発生するアウトガスが許容範囲内であることを確認する
ASTM E-595を基に試験を実施する。
試験の前準備として衛星本体を真空中で加熱しガスを放出させておく。
試験はアウトガス測定装置を用いて行い、真空中125℃で24時間暴露した機体の
質量減少率(Total Mass Loss:TML)と、同じ真空条件下で25℃に保たれたコレクタ板
に凝集した付着物質量からの再凝縮質量比(Collected Volatile Condensable Materials:CVCM)
で評価する。
ここで
・TML(Total Mass Loss):質量損失比(%)
((試験前試料重量-試験後試料重量)/試験前試料重量)×100
・CVCM(Collected Volatile Condensable Materials):再凝縮物質量比(%)
((試験後コレクタプレート重量-試験前コレクタプレート重量)/試験前試料重量)×100
・試験台数:3台
・試験温度:125±1℃
・放出ガス冷却温度:25±1℃
・気圧:7×10^-3Pa以下
・保持時間:24時間
・TML≦1%
・CVCM≦0.1%
・この試験は試験装置が高価な為、個人で実施する必要はないので、基本的には
公開されているアウトガスデータを基にアウトガスの少ない素材を用いて設計すること
・ASTM E-595によれば試験台数nは3台となっている
・試験前に真空中で加熱しガスを放出しない状態にしておくこと
・ロケット搭載前も機体のガスは放出しておくこと