登録日/内容/備考
2011.06.05/新規作成/無し
EMC(Electro Magnetic Compatibility=電磁両立性)は、電子機器が他の機器に与える電磁的な影響の大きさ、及び他の機器から与えられる影響の耐性のことであり、試験により影響の大きさを確認する。
EMC試験に用いる評価基準はそれぞれの試験ごとに、次のいずれかの性能判定基準に従って製造業者が指定し、試験報告書に記載する。
性能判定基準A):連続妨害試験に適用
機器は、試験中及び試験後の両方において想定したように動作し続けなければならない。
機器を想定した方法で使用した時、製造業者が指定した最低性能レベル(又は許容内の
性能喪失)を満たせない性能低下又は機能喪失があってはならない。最低性能レベル又
は許容内の性能喪失を製造業者が指定していない場合には、これらは、想定した方法で
機器を使用した時に使用者が当然期待する性能、並びに製品説明書及び製品文書から
決定する。
性能判定基準B):過渡妨害試験に適用
機器は、試験後、想定したように動作し続けなければならない。機器を想定した方法で用
いた時、製造業者が指定した最低性能レベル(又は許容内の性能喪失)を満たせない性
能低下又は機能喪失があってはならない。ただし、試験中の性能の低下は、あってもよい。
実際の動作状態、又は蓄積データの変化は、あってはならない。最低性能レベル又は許
容内の性能喪失を製造業者が指定していない場合には、これらは、想定した方法で使用
した時に使用者が期待する性能、並びに製品説明書及び製品文書から決定する。
性能判定基準C):供給電源の低下・瞬断に適用
機器は、機能が自動的に回復するか、又は制御装置を操作して回復する場合は試験中及
び試験後において一時的な機能喪失があってもよい。